ワインが環境負荷になっていることをご存知だろうか(もちろん私も知らなかった)。
ゴミ回収において「空き瓶の日」というものがあるのだから、ちゃんとリサイクルされているのだろうと思いきや。
形も重さもまちまちなワインボトルはそのままでは再利用できないことがほとんどだという。細かく粉砕し、アスファルトの素材の一部にしたりと、二度手間、三度手間の加工が必要になる。加工できればまだいいが、使い道のないワインボトルはゴミの山となっているところもあるそうだ。
今思えば、個人でも大量のワインボトルをゴミ置き場まで持っていくのも一苦労だったのだから、あんな重い物をチリからフランスからやと運んでくるのもさぞ大変だっただろう。ヨーロッパの方ではすでにボトルの軽量化が進んでおり、紙ボトルや紙パックのワインが出始めている。
かくいう私は恐れながら環境のことは嬉しい誤算で、先立ちはお財布に優しいお酒を探していたところから発見していた。
箱ワインがコスパがいい理由
箱ワインにしてよかったことは、1回の買い物で3L(ボトルに換算すると3.5本分ほど)買えることと、ゴミがコンパクトになることだった。飲んでも飲んでもなくならない(ような気になる)箱ワインは、いわば魔法のウォーターサーバーのごとく。
飲み終わった後は、こんなにも飲んでしまったと後悔もするが、コンパクトに収まるゴミをみてはまた嬉しさを取り戻す。つまり、購入してから捨てるまで嬉しいが続くのだ。こんなにストレスフリーなお酒は初めてだ。
肝心の味について。
もちろん、味が追いついていないとここまで絶賛することはない。ボトルを買っていた頃は、安ワインは失敗が多かった。水ぽかったり、ワインの味よりアルコール臭が強かったり。箱ワインも安かろう不味かろうと全く期待していなかった。ところがどっこい。多少の差はあれど、総じてうまい!
それでも、イオンやゆめタウンで購入し続けると、やはり飽きてくる味。
次なる開拓地を求めた先がコストコだった。コストコはスーパーよりも高いが、量が多かったり、セール中はスーパーと値段が変わらなかったり、何より種類が豊富だ。頻繁に行かないからかもしれないが、行くたびに前回はどのお酒を買ったか忘れるぐらい商品が入れ替わっているようだ。
コストコに行く前になくなってしまったら、最近新たに発掘した本格的酒屋もおすすめ。もちろん店舗によるだろうが、スーパーともコストコとも違う種類があるはずだ。
箱ワインのおかげですっかりお酒が尽きることはなくなり安心した毎日を送れるようになった。※アル中ではない。
分解するとこんな感じ。中身は未だプラスチックではある。
箱ワインの中身はこうなっている。
プラスチックのパックになっていることはサステナブル的に残念だが、今のところ技術の発展を待つしかない。
コックででないぐらいしぼんだら、分解して最後の最後までいただく。
そのあとは燃えるゴミへ。箱は紙ごみへ。
【デメリット】コスパがいいだけに•••
飲みすぎてしまうのが玉に瑕。
私はお酒は好きだが大量に飲む必要はなく、適度に酔えたらそれでいい。そうもいかない人には向いていないかもしれない。それこそ魔法のサーバーなのだから•••。
あとは冷蔵庫に入れるか入れないか問題もある。キリッと冷えたワインが飲みたい人は冷蔵庫のスペースを大きく取ることになる。白ワインは特に冷えたものが美味しいだけに、その大きさが悩ましい。
どんな人におすすめ?
というわけで、お酒は好きだが節約したい&ゴミも減らしたい人には最良の選択肢だと思う。
ボトルと違い酸化を気にする必要もないから、その日その日の飲む量を調整しやすい。
お得な購入場所
送料を気にせず買い物できるのはもちろんスーパーやコストコ、酒屋。
車を持っていない方なら断然ネットが種類も選び放題だし、セールの時期を狙えばより安く購入できる。
ちなみに私が一度楽天で購入したことがあるこのワインのお値段は1,980円。ボトル4本分の量なので、ボトル換算1本500円という破格。しかも送料無料が嬉しい(味も◎)。
まとめ
ビールは年々の値上げでコスパが悪いからやめ、炭酸が飲みたいときは炭酸水メーカーでソーダ割りを作るから、瓶も空き缶もゴミの量が減った。毎週のゴミ捨てが月1になったのは嬉しい。強いていうならリキュールの瓶も紙パックのものを買えばさらにゴミを減らせるだろう。ぜひ箱に入ったお酒をお試しあれ。
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